風間杜夫写真展に向けて

今まで2009年から「日本映画人写真展シリーズ」と題して、遠藤憲一、根岸季衣、石橋蓮司、新藤兼人、田中要次（敬称略）と開催してきたわけですが、６度目の被写体はあの名優・風間杜夫さん。

風間さんを撮るきっかけとなったのは2013年７月に宮城県で行われた、つかこうへいさんのフォーラムだった。つかさんは2010年に亡くなられていて、つかさん、また、つかこうへい劇団を回顧するフォーラムだった。

写真展をさせて頂いた根岸さんをその後もちょっと撮らせて頂いていて、そのフォーラムも撮らせに行かせて頂いたのですが、ゲストとして根岸さんと共に風間さんもいらしていたのでした。皆さんご存知の通りお二人とも「つかこうへい劇団」出身。

「ストリッパー物語」や「蒲田行進曲」など数々の名作舞台をお作りになられておられます。

実は風間さんは、根岸季衣写真展の際お花を贈ってくださり、しかも見に来てくださった。

その際、（僕は会期中ギャラリーに常駐することにしている）一言二言お話しさせて頂いた。

「お花、根岸さん喜んでいらっしゃいましたよ」

「根岸は来ましたか？」

「はい」

「根岸によろしく伝えてください」

この程度の会話だった。

このシンポジウムに来ているカメラマンがその時の人物だと分かると、マネージャーさん、僕と自然な流れで風間さんの写真展の話が出た。そして、風間さんも快諾してくださった。

それから風間さんを追う撮影が始まった。

今からどんな写真展になるか自分でもとても楽しみだ。